漫画に登場する仙対橋で「聖地巡り」の市民ガイドに協力を呼び掛ける窪さん=七尾市生駒町

  ●徒歩、自転車、車別で

 アニメ化と実写映画化が決まった七尾市が舞台の人気漫画「君は放課後インソムニア」で、住民団体「七尾まちあるきセンター」は作中に登場する場所を案内する「聖地巡礼」の市民ガイドを育成する。ガイドのマニュアルを年内に作成し、徒歩、自転車、車用の聖地巡礼マップも用意。少人数のツアーを季節ごとに企画し、全国のファンのリピーター増を目指す。

 漫画は小学館の週刊ビッグコミックスピリッツに連載中で、埼玉県出身のオジロマコトさんが不眠症(インソムニア)の高校生2人の青春を描く。七尾市内の御祓川沿いの町並みや学校などが登場し、今年は17日に開催される七尾港まつり(同実行委主催、北國新聞社共催)も出てくる。

 喫茶店を営む七尾まちあるきセンターの窪丈雄代表(55)は、御祓川に架かる仙対橋でファンと思われる若者が撮影する光景を見掛ける一方、地元市民の盛り上がりがいまひとつと感じていた。

 そこでセンター前身の七尾街づくりセンターが2019年に実施した聖地巡礼ツアーの経験を生かし、市民ガイドによる少人数向けのツアーを普及させることにした。

 ガイド育成に向け、まずは市内で漫画の知名度を上げようと、窪さんらメンバー3人は七尾商工会議所の企画でプレゼンテーションを行い、旧七尾市内の14郵便局に単行本を配布した。ガイドでは、JR七尾駅から能登食祭市場までの建物や橋が漫画のどの場面に登場したかを、地元住民しか知らない情報も交えて紹介する。

 漫画では、主人公2人が珠洲市の見附島、能登町の真脇遺跡、穴水町のボラ待ち櫓(やぐら)なども訪れており、自治体の枠を超えたツアーも検討する。

 窪さんは「七尾の見慣れた風景が聖地になっているすごさを地元の人に知ってもらい、ツアーが七尾の新名所巡りとして根付くよう息の長い取り組みにしたい」と意気込んだ。

  ●七尾港まつりでコラボ、北國花火も

 七尾港まつりでは「君は放課後インソムニア」と連携し、オジロさんが書き下ろしたイラストのうちわが配られる。午後8時半からは、七尾港周辺で北國花火七尾大会(北國新聞社主催)が行われる。

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