絵本「はじめてのおつかい」の原画に見入る親子=富山市の富山県美術館

 富山市の富山県美術館で開かれている「宮城県美術館所蔵 絵本原画の世界2022」(富山県美術館、富山新聞社、北國新聞社、チューリップテレビ主催)は2日、会期中最後の週末を迎え、多くの絵本ファンや家族連れでにぎわった。来場者は34作家の原画約350点を鑑賞し、作品に凝らされた作家の工夫や創造力に思いを巡らせた。

 県美術館開館5周年を記念し、月刊絵本「こどものとも」に収録された作品の原画などを展示している。

 富山市出身の絵本作家水四(みずし)澄子さんがインドネシア民話を題材に描いた「いねになったてんにょ」や、特急「北越」などの車両を載せた「とっきゅうでんしゃあつまれ」の原画が来場者の関心を集めた。

 人気作品の「はじめてのおつかい」のラフスケッチ、「ぐりとぐら」の未使用原画も並び、「はじめてのおつかい」の作家林明子さんのファンだという名古屋市の保育士木下志穂さん(56)は「原画ならではの色味や迫力が良かった。スケッチには試行錯誤の跡があり、貴重な体験になった」と笑顔を見せた。

 川崎市から訪れた公務員南日賢さん(50)は「懐かしい作品がたくさんあった。文字のない原画を見て、作家が何を伝えたかったのかを改めて考える機会になった」と話した。

  ●5日まで

 会期は5日まで。観覧料は一般900円、大学生450円、高校生以下無料。

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