石川県は30日、新型コロナウイルスの感染状況を示す総合判断を、レベル2(感染拡大警報)から1段階引き下げ、5段階のうち下から2番目のレベル2(感染拡大注意報)に変更した。同日、県庁で開かれた対策本部会議で正式決定した。

 30日現在、10万人当たりの1週間の新規感染者は65・1人、経路不明者は45・2人と5月下旬以降、約1カ月の間減少傾向に転じている。また病床使用率は9・0%(45床)、重症病床使用率は今月7日以降ゼロと、ともにレベル1の水準となっている。県は総合的に判断し、感染レベルを引き下げた。

 運用病床を410床から269床に減らし、確保病床は新たに公立つるぎ病院の協力を得て2床増やし、最大503床に拡大した。県内266薬局で実施している無料検査や、感染拡大や重症化リスクのある施設における一斉検査は7月31日まで延長する。

 ワクチン3回接種済みの感染リスクは、未接種・2回接種済みと比較して、4分の1~5分の1に低減しており、県は引き続き接種率の低い、10~30代の若い世代に積極的な接種を呼び掛けた。

 さらに、7月2日から県民旅行割について、従来の郵便局での平日の販売に加え、商業施設などで土日祝日の販売を開始する。県民旅行割の期間も7月14日まで延長し、7月前半から全国を対象とした「GoToいしかわキャンペーン(仮称)」を行う。

 県立学校には感染リスクが高い部活動について、これまで合宿・宿泊を伴う練習試合を禁止してきたが、感染レベルの引き下げを踏まえ、7月1日から制限を解除する。

 県は熱中症を防ぐため、屋外の散歩やランニング、通勤、通学のほか、屋内でも人との距離(2メートル以上)が確保で、会話をほとんど行わない場合はマスクの必要がないと述べた。就学前の子どもには夏場のマスクを外すことを推奨し、児童生徒に対して体育の授業、運動部の活動中、登下校時はマスクを外すことを求めた。

 馳知事は「新型コロナウイルスが完全に無くなったわけではない。熱中症に留意しながら、引き続き手洗いや3密などの基本的な感染対策の継続をお願いしたい」と県民に呼び掛けた。

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