●九州北部、四国 中国、近畿でも
気象庁は28日、北陸をはじめ、九州北部、四国、中国、近畿で梅雨明けしたとみられると発表した。いずれの地方も6月に梅雨が明けるのは初めてで、統計のある1951(昭和26)年以降最も早い。6月14日に梅雨入りした北陸の期間は過去2番目に短い14日間だった。西日本は全域で梅雨明けしたことになり、列島の梅雨明けは、梅雨のない北海道を除き東北を残すだけとなった。
北陸地方の梅雨明けはこれまで2001(平成13)年の7月2日が最も早かった。平年(7月23日)より25日、昨年(同14日)より16日それぞれ早い。
これまで期間が最も短かったのは1958(昭和33)年の11日間だった。
九州北部と中国、近畿は21日、四国は19日それぞれ平年より早い梅雨明けとなった。期間は九州北部が17日間、四国が15日間、中国と近畿が14日間でいずれも史上最も短かった。
新潟地方気象台によると、今年は偏西風が例年より北側に蛇行。太平洋高気圧の張り出しが強まるのが早まった影響で梅雨前線が早々に北上してしまった。
●小松35・8度、熱中症警戒を
金沢地方気象台によると、石川県内は向こう1週間、晴れの日が多くなる。28日は朝から暑くなり、正午までに小松で35・8度の「猛暑日」を記録。金沢33・7度、輪島32・7度を観測するなど、10地点で30度を超えた。気温の高い日は当面続く見通しで、気象台は熱中症に警戒を呼び掛けている。
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