ダイワ通信の監視システム「フェイスフォー」(右手前)。同社とザブーンは、顔認証決済のシステム開発に着手した=金沢市内

  ●ダイワ通信×「ザブーン」、システム開発着手

 防犯カメラを手掛けるダイワ通信(金沢市)とコインランドリー事業のザブーン(同)が27日までに、顔認証決済のシステム開発に着手した。来店者がカメラに顔をかざすだけで、料金が支払える仕組みとなる。ザブーンは来年1月ごろ、顔認証決済が可能な北陸初のコインランドリーを金沢市内に開業する計画で、加速するキャッシュレス化の流れに対応する。

 システムは、スマートフォンの専用アプリで事前に顔のデータとクレジットカード情報を登録。洗濯機に衣類を投入した後、機械に取り付けたカメラに顔を近づけると、決済が完了する。

 顔認証端末と体温測定機能を備えたダイワ通信の監視システム「フェイスフォー」を活用する。

 ダイワ通信は昨年、フェイスフォーの技術を基に、同じく顔認証決済の無人店舗システムを開発している。無人店舗では、来店客が購入したい商品を手に取り、レジを通ることなく、店を後にできる。

 今回はそのノウハウを生かし、決済と連動して、洗濯機を動かす仕組みを構築する。電子マネーやQRコードによる決済にも対応させる方針で、ダイワ通信の前田憲司常務は「使い勝手がよいシステムにし、顔認証決済を広げる足掛かりにしたい」と話した。

  ●24年紙幣刷新見据え

 ザブーンはフランチャイズ本部として、北陸三県のコインランドリー計59店の運営に携わる。同社によると、コインランドリー業界の決済は現金が中心で、キャッシュレス決済の導入が進んでいないという。

 一方で、2024年に紙幣が刷新されると、システム更新が必要となることから、決済システムの開発をダイワ通信と進めることにした。両社の取引先であるのと共栄信用金庫森本支店が仲介した。

 ザブーンは来年1月ごろの店舗開業とともに、3月には都内で開催される展示会に参加する予定。櫻谷潤社長は「開発したシステムは自社の店舗だけでなく、他のコインランドリーにも導入を働き掛けたい」と語った。

無断転載・複製を禁じます