1箱5万円で競り落とされた「特秀」の高松ぶどう=27日午前6時15分、金沢市中央卸売市場

 かほく市特産の「高松ぶどう」の初競りが27日、金沢市中央卸売市場で行われ、小粒種なし品種の「デラウェア」1344キロが競りに掛けられた。最高ランクの「特秀」には1箱(2キロ)5万円の卸値が付き、栽培開始100周年の2019年と並んで過去最高となった。

 特秀は糖度が高く、色が濃いブドウを厳選した2箱が出された。競りでは3年ぶりとなるトップセールスが行われ、油野和一郎かほく市長やJA石川かほくの西川一郎組合長、大田昇高松ぶどう生産組合長が仲買人を前に「生産者が一生懸命作ったブドウにいい値段を付けて」などとアピールした。

  ●堀他が落札

 特秀は青果卸売の堀他(金沢市)が落札した。同社が経営するカフェ「パティスリー&パーラーHorita205」(同市野田2丁目)でデザートとして提供する。同社の松﨑哲也果実部長は「品質は申し分ない。地元産の果物で夏を感じてほしい」と話した。

 大田組合長は過去最高タイの落札について「ここまでの値になるとは。生産者の励みになる」と驚いた様子で話し、笑みを弾ませた。

 特秀以外の卸値は1箱2800~3千円、1パック(約300グラム)320~360円と平年並みだった。JA石川かほくによると、高松ぶどうは大房で粒が大きく食べ応えがあるのが特長で、今年は春先から気温や日照に恵まれ、品質は良好だという。7月末ごろまでに約65トンを北陸三県や関西の市場などに出荷する。

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