あいの風とやま鉄道が整備する商業施設の開発予定地=富山市内

 ●散策コースの中継地点に 飲食店やカフェ集積

 あいの風とやま鉄道(富山市)は、富山駅西エリアに商業施設を開業する。2024年春の北陸新幹線敦賀開業に合わせてオープンし、駅利用者らを呼び込む。駅周辺の周遊、散策コースの中継スポットとして便利な飲食店やカフェ、物販・自動販売機を集積するほか、日常生活を支える物販・サービスの店舗を誘致したい考えで、にぎわい創出を目指す。

 23日、富山県が富山市の県民会館で開いた「あいの風とやま鉄道利用促進協議会」で、同社が報告した。

 開発するのは富山市明輪町にある旧北陸本線の敷地約2238平方メートルと、あいの風とやま鉄道線高架下の敷地約476平方メートルの2714平方メートル。開発事業者を公募し、富山駅前の商業施設「MAROOT(マルート)」などを運営する富山ターミナルビル(富山市)のみが応募。あいの風とやま鉄道が設置した選定委員会で審査を行い、取締役会で承認した。

 計画では開発エリアを中央、西、東のゾーンに分け、それぞれに建物を設ける。中央ゾーンは郊外居住者や駅周辺利用者に照準を合わせ、日々のライフスタイルに寄り添ったショップを誘致する。

 西ゾーンは都市計画道路牛島蜷川線に面しており、駅の導入口のランドマークと位置付ける。富山らしく、富岩運河環水公園や牛島公園でのアクティビティ、アウトドア、スローライフに役立つ店舗を設ける。東ゾーンは牛島公園と近接していることを生かす方針。開放的で自然が感じられる空間とする。

 あいの風とやま鉄道は7月以降に富山ターミナルビルと開発基本協定を締結する予定で、今後、事業費や具体的な開発計画などを詰める。日吉敏幸社長は富山駅北のブールバール広場の整備や複合テナントビル「Dタワー富山(仮称)」の建設を挙げ「富山市が駅全体について歩いて周遊できるような基本コンセプトを持っている。それに沿った提案となっている」と話した。

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