地震で土砂が崩れた見附島。海岸側からは裏側に当たる南東部分(手前)も崩落が激しい=20日午後1時、珠洲市宝立町(小型無人機から)

2019年3月の見附島。南東部分の上部(円内)も残っている

見附島の位置

  ●震度5強、4

 20日午前10時31分ごろ、能登地方を震源とする地震があり、珠洲市で震度5強を観測した。付近で続く群発地震の一部とみられ、午後2時50分ごろには震度4の揺れも発生。震度6弱を観測した19日から2日連続で強い揺れに見舞われた珠洲市では、石川県天然記念物「見附島」の表面に加え、裏側斜面も崩落したことが確認された。23日から雨が降りやすくなる見込みで、金沢地方気象台は、地震で地盤が緩んでいるとして土砂災害に注意を呼び掛けている。

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  ●本社が小型無人機で撮影

 「軍艦島」とも呼ばれる見附島は19日と20日午前の地震で崩れた。北國新聞社が20日午後に小型無人機で上空から撮影したところ、海岸から見て正面に当たる北西側の上部だけでなく、裏面となる南東側の先端が崩落しているのが確認された。崩れ落ちた土砂が海面を越えてたまっているのも見えた。

 いずれの崩落の様子もスマートフォンで撮影した白山市の会社員団真沙美さん(37)は「19日より20日の方がより大きな岩が海に落ちていった」と話した。珠洲市は、飛び石の上を歩いて見附島に近づけないよう、海岸側にコーン標識を設置した。

  ●けが計7人

 珠洲市によると、20日午前の地震で、市内の70代女性が割れたガラスを片付ける際に左膝を切る軽傷を負った。19日以降の負傷者は計7人となった。

 20日までの石川県のまとめでは、珠洲市内で小学校など市所有の18施設で水漏れや設備の破損があり、20カ所でブロック塀の倒壊や家屋の傾きが確認された。飯田高は20日午前の地震で石碑が倒れた。同校は21日も休校する。輪島市の能登空港ターミナルビルは、ビル内のひび割れが23カ所に拡大。定期観光バス「おくのと号」は21、22日運休する。

 20日午前の地震で、志賀原発1、2号機の発電設備に異常はなかった。北陸新幹線やJR在来線も通常通り運行した。

 気象庁によると、20日午前の地震は震源の深さが14キロ。地震の規模がマグニチュード(M)5・0と推定される。震源は19日の地震から東に約5キロの場所だった。20日午後8時現在、珠洲市付近を震源とする震度1以上の地震は今年93回となった。

 気象庁によると、19日の震度6弱の地震後、14回の地震が発生。気象庁は1週間程度は同規模の地震に注意するよう呼び掛けた。金沢地方気象台は23~26日に珠洲市で雨の予報を出している。

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