雇用調整助成金の不正受給を指摘され謝罪する萬谷社長=加賀市山代温泉の旅館

 加賀市山代温泉で旅館「瑠璃光」「葉渡莉」を運営するよろづや観光は15日、石川労働局から雇用調整助成金(雇調金)約2千万円の不正受給を指摘されたと明らかにした。2020年6月以降、新型コロナで休館した際、複数の社員が出勤したにも関わらず、勤務がなかったと申請していた。会見した萬谷浩幸社長は故意の不正受給を否定し「社員の休業日が管理できていなかった。早急に返金したい」と述べた。

 萬谷社長によると、21年10月、ハローワーク加賀から、タイムカードと雇調金の申請で提出した時間外申請書の勤務記録に不一致があると連絡があった。その後のハローワークの調査で、20年6月~21年9月の不正受給額が約2千万円になることが分かった。

 今月6、7日には旅館に石川労働局の職員が訪れ、聴取を受けたという。

 同社ではコロナの影響で旅館を休館した際に社員にも休日を設けたが、管理業務などで出勤した社員がいたという。このため本人が記入するタイムカードと、別の社員が記録する時間外申請書にずれが生じた。

 萬谷社長は「重く受け止めている。温泉業界にとってもイメージが悪く、申し訳ない。まず信頼回復に努めたい」と述べた。

 石川労働局によると、新型コロナ対応の雇用調整助成金の不正受給は、4月末現在で6件3200万円が確認されている。

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