クマの出没が警戒される中、登校する児童=10日午前7時半、津幡町太白台小

  ●保護者「早期収束を」

 9日夕にクマが出没し、周辺に約2時間居座った津幡町の太白台小で10日朝、津幡署と町が児童の登校時間帯に合わせ、付近のパトロールを実施した。通学路には教職員が立ち、児童を見守りながら周囲の茂みに注意を払った。周辺でクマの出没が頻発する中、車で子どもを送る保護者からは早期の収束を望む声が相次いだ。

 パトロールは午前7時ごろから始まった。ランドセルにクマよけの鈴を付けた児童が登校する中、パトカーや移動交番車、町広報車が周辺を巡回し、長さ1メートル強の警杖(けいじょう)を持った署員が通学路を歩いて警戒した。

 校舎前や隣接する太白台保育園には児童や園児を送る保護者の車列ができた。学校に3人の子どもを送った寺田楓さん(29)は「心配なので、子どもには1人で外を歩かないよう注意している。出没が収まるまで送迎を続ける」と不安そうに話した。保育園に子どもが通う東祐二さん(40)は「早く安全な日常が戻ってほしい」と願った。

 周辺では、9日夕に体長1メートルほどのクマが相撲場裏の茂みなどに約2時間居座り、桜の木に登るなどした。5日にも同じ個体とみられるクマが出没し、別の桜の木に登り、サクランボを食べる姿が目撃されている。今のところ、けが人はいない。

 太白台小では10日、午後3時から低学年、午後4時から高学年が一斉下校する。津幡署や町は当面の間、登下校時のパトロールや見守り活動を強化する。

  ●おり設置を検討

 クマ対策として町は、太白台小周辺の3カ所にクマよけのラジオを設置し、クマが出没しやすい時期まで毎日24時間体制で音声を流す。通学路を含め同校周辺に約150本ある桜の木の枝を高さ2メートルまで落とし、樹木周辺の下草を刈る。捕獲おりの設置も検討する。

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