●踊り流し、夜も活気
第71回金沢百万石まつりは4日、メイン行事の百万石行列が金沢市中心部で行われた。城下町・金沢を彩る時代絵巻を見ようと、沿道には市内外から約34万人(主催者発表)が詰め掛け、県都に祭典の熱気が3年ぶりに舞い戻った。市内では特別協賛行事や百万石踊り流しも行われ、復活したまつりの興奮が夜までまちなかをにぎわせた。
百万石行列は金沢駅東広場前で出発式が行われ、武者姿や着物姿の2100人が市中心部を通って金沢城公園を目指した。新型コロナ感染拡大前で観衆42万人を数えた2019年の前回と比べ、観衆、行列参加者数ともに2割程度の減少にとどまった。
加賀藩祖前田利家公役を務めた映画監督・俳優の竹中直人さんは勇ましく、時にユーモアあふれるしぐさで観衆を沸かせ、お松の方役の女優栗山千明さんは、凛としたたたずまいと柔らかな笑顔で魅了した。
金沢城公園では特別協賛行事「加賀百万石『盆正月』」(北國新聞社後援)が2日間の日程で始まり、来場者がステージや露店を楽しんだ。百万石行列が到着した際には「入城祝祭」が行われ、盛り上がりは最高潮に達した。
行列の後は南町―片町交差点間で踊り流しが繰り広げられ、華やかな衣装に身を包んだ出演者が道を埋め尽くした。
最終日の5日は盆正月、民謡華絵巻(北國新聞社後援)などが行われる。まつりは北國新聞社などが参画する実行委員会が主催する。
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