ごみネットに鍵が掛かっているか確認する住民=金沢市諸江町中丁

ワイヤ錠を付けていた部分に切り込みが入れられ、返却されていたごみネット(諸江町中丁町会提供)

  ●金沢東署、窃盗疑いで捜査

 金沢市諸江地区で昨年12月から今年3月にかけて、ごみ集積場にあるカラスよけの「ごみネット」が盗まれる被害が13件相次いだことが18日までに分かった。市や地元町会によると、被害は諸江町中丁を中心とした計9カ所で確認され、盗難後に用意した新品が、以前なくなった盗品と取り換えられていたケースもあった。住民からは「一体何に使うのか」と理由が分からぬ迷惑行為に困惑と憤りの声が上がっており、金沢東署は窃盗事件とみて捜査を始めた。

 ごみネットは約3・5メートル四方で編み目が細かく、町会ごとに集積場周辺に置いて管理していた。ごみ袋を破いて中身を散乱させるカラスを防ぐため、市が町会に貸し出す形になっており、「金沢市」と記したカバーが付けられている。販売価格は1万~2万円という。

 諸江町中丁町会によると、昨年12月13日、北陸鉄道浅野川線磯部駅付近の集積場で初めて被害が確認され、同29日にも、同じ場所から1枚盗まれた。その後、町会はネットを道路脇の柵とつなげるワイヤ錠を取り付けたり、周囲を巡回したりするなど防犯対策を強化した。

  ●錠掛けても持ち去る

 しかし、その後も盗難が続き、今年3月までに諸江町中丁で5カ所9枚、諸江町で2カ所2枚、諸江町上丁、下丁でそれぞれ1カ所1枚が盗まれた。屋外に置いた箱で保管していたごみネットが、ふたの隙間から取り出されたほか、ワイヤ錠を掛けても、切り込みを入れて持ち去られた。

 代わりのブルーシートを用意するなど対応に追われた住民男性は「転売なのか嫌がらせ目的なのか分からないが、悪質な行為。いつまで続くのか不気味だ」と漏らした。市ごみ減量推進課によると、他の地域では同様の被害はないという。

 諸江町中丁町会は金沢東署に被害を相談、署員や市職員が巡回して警戒を強めているほか、北安江交番は被害を知らせるチラシを作って注意を呼び掛けている。

 中村修町会長(74)は「とにかく犯人が捕まってほしい」と早く騒動が収束するよう願い、諸江地区防犯委員会の前川眞次委員長(72)は「被害が広がらないように手を尽くしていきたい」と話した。

無断転載・複製を禁じます