「曳き合い」で激しくぶつかる大町と浦町の山車=17日午後11時、富山市岩瀬白山町

「曳き回し」に飛び込み参加した南砺福野高の生徒=同市東岩瀬町

 岩瀬諏訪神社(富山市岩瀬白山町)の春季例大祭「岩瀬曳山車祭(ひきやままつり)」は18日、最終日を迎え、タイなどが描かれた飾り「たてもん」を載せた山車6基が青空の下、若衆の威勢の良い掛け声に合わせて巡行した。地元の園児や遠足に訪れていた高校生が「曳き回し」に参加する姿も見られ、港町に笑顔と活気があふれた。

 6町の若衆は午前から、前日に巡行できなかった場所を中心に山車を曳き回した。岩瀬保育所の年長児20人は新町の巡行に加わり、約300メートル区間で綱を引っ張った。地元の伝統に触れた園児は「かっこいい」「大人になったら上に乗りたい」などと声を弾ませた。

 ●遠足の高校生飛び入り

 大町の曳き回しには、遠足で岩瀬地区を訪れていた南砺福野高の1年生が飛び入りで参加。1クラスの約40人が偶然通り掛かった際に若衆の粋な計らいで綱を持つことになり、貴重な思い出を作った。

 人口減少や高齢化による担い手不足で山車を出す町が少なくなる中、今年はさらに新型コロナウイルスの影響で5町が巡行を見送った。大町で総責任者を務める丸山清文さん(60)は「山車の数が少なくなるのは寂しい。うちは次の世代に文化をつなげられて良かった」と3年ぶりの実施を喜んだ。

 17日深夜には、岩瀬諏訪神社前で祭りの呼び物である「曳き合い」が行われ、浦町と大町、浜町と新町の4基が相対し、重さ約5トンの山車を激しくぶつけ合った。18日夜は場所を東岩瀬町の忠霊塔前に変え、同じ対戦が組まれた。

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