47年ぶりに修復した美川和波町の台車=白山市美川浜町

 21、22日に白山市美川地区で行われる県無形民俗文化財「おかえり祭り」に向け、同市美川浜町の藤塚神社御旅所(おたびしょ)で15日、各町会の住民が地区を練る台車(だいぐるま)の飾り付けを進めた。コロナ禍で3年ぶりとなる巡行を前に、住民は車輪を調整したり、ちょうちんを取り付けたりし、祭り当日を心待ちにした。「おかえり筋」に当たる美川和波町では47年ぶりに修復された台車が初めて巡行する。

 御旅所では、収蔵庫から各町会の台車が引き出された。住民らは台車の車輪を取り外し、「ギィー」という独特の音を出すため、厚さ約2ミリの木の板「コバ」を芯棒に取り付けた。幕やちょうちんも飾り付けた。

 美川和波町では台車の老朽化が進んでいたため、2019年に修復作業を始めた。北島仏壇製作所の4代目塗師北島昭浩さん(57)らが芯棒を取り換え、胴体部分の漆や金箔(きんぱく)などを全て塗り直した。20年3月に完成したが、コロナ禍で祭りの巡行が中止となったため、3年越しのお披露目となる。西川吉朗還幸町祭礼委員長(63)は「町民に新しくなった台車をぜひ見てもらいたい」と話した。

 おかえり祭りは藤塚神社の春季例大祭で、初日の「神幸祭(しんこうさい)」は台車13台や神輿(みこし)が美川地区を練って御旅所に到着する。最終日の「還幸祭(かんこうさい)」は御旅所からおかえり筋の美川和波町を通って藤塚神社に帰る。新型コロナの影響で20、21年は縮小開催となり、神輿と台車の巡行は中止していた。

 今年からは神輿と台車のルートが東西2通りに分けられ、1年交代で巡行する。今年は東ルートを台車、神輿、獅子舞が巡行し、西ルートは御幣などを付けた「神籬(ひもろぎ)」が巡る。

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