白山(標高2702メートル)で雪解けが進んでいる。石川県自然解説員の宮下由美子さん(55)=加賀市動橋町=は新緑が見られるようになった室堂(2450メートル)周辺の景色を撮影した。
宮下さんは11、12日に今年初めて白山に登った。山頂での御来光はガスで拝めなかった一方、雲が別山の頂を越えて落ちるように流れる「滝雲」を見ることができたという。
室堂のビジターセンターは「白山荘」で素泊まりのみの春山営業を始めているが、周りには多い所で2メートルほどの積雪があり「登山にはまだ冬の装備が必要」と宮下さん。「登山口ではスミレやニリンソウが春を告げている。ひと雨ごとに雪解けが進み、新緑も増すだろう」と話した。
●県内、14日は午前中雨
金沢地方気象台によると、14日の石川県内は前線の影響を受けて午前中は雨が降り、午後から次第に晴れる見込み。
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