ミドリガメとアメリカザリガニの調査への協力を呼び掛けるパネル=魚津市の魚津水族館

  ●県内生息地を特定、放出禁止を周知 

 魚津水族館(魚津市)は、外来生物法の規制対象とする方針が示されている外来種のアカミミガメ(ミドリガメ)とアメリカザリガニについて、目撃情報などを募集する市民参加型の調査を始めた。2年間の調査を基に、両種の富山県内の生息地を特定するとともに、法の施行で禁止される川や池などへの放出防止につなげる。

 ペットとして人気があるミドリガメとアメリカザリガニは、生態系や農林水産業に影響を及ぼす特定外来生物に指定する方針が示されている。飼育や譲渡は認め、新たな個体の輸入や販売、野外への放出を禁じる改正外来生物法が今月11日に参院本会議で可決されるなど、指定に向けた動きが加速している。

 魚津水族館の調査は「うおすいカメ!ザリ!調査」と題して、両種の目撃情報を募る。水族館のメールかファクスに発見日時、場所、数、氏名、連絡先と写真を添付して送る仕組み。

 館内4月から「重要種名手配」として情報を求めるパネルを掲示した。カメはミドリガメだけでなく、他の種類の情報も求めている。

 水族館によると、県内では朝日町から氷見市まで平野部を中心に両種とも生息していることは確認しているが、具体的な場所やどの水系に多いかなど詳細は分かっていない。

 不破光大学芸員は、生息域が分かれば、外来種が侵入していない場所を守ることにもつながるとし、「富山固有の自然を守る気持ちで情報を寄せてほしい」と話した。

 調査の結果は、23年3月に中間報告、24年3月に総合報告が行われる。

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