民謡と音楽を通じて地域を盛り上げようと意気込む新谷さん(右端)と楓さん(右から2人目)、北澤さん(左端)=珠洲市飯田町

 珠洲市を訪れる人に地元の伝統文化を伝えるため、同市飯田町に移住してきた新谷(しんや)健太さん(30)ら3人が8日、郷土民謡「ちょんがり節」を楽しむ交流イベント(北國新聞社後援)を初めて開く。珠洲ちょんがり保存会のメンバーをカフェバーに招き、民謡になじみが薄い地元の若者にも親しんでもらう。新谷さんは民謡と音楽でにぎわい創出につなげようと準備を進めている。

 イベントを企画したのは新谷さんのほか、楓大海さん(31)、北澤晋太郎さん(33)の3人。新谷さんは北海道、楓さんは岐阜県、北澤さんは長野県からの移住者で、2019年に飯田町の空き店舗をカフェバー「コミュニティースペース仮()(かりかっこ)」に改装して、飲食を提供している。

 珠洲に暮らす人々の営みや情景を表している「ちょんがり節」は江戸時代末期に伝わったとされ、今も田植えの時期や祭礼、盆踊りで歌われている。

  ●ドラム、ギターも用意

 イベントには珠洲ちょんがり保存会の池谷内吉光会長(72)ら4人も出演し、ちょんがり節や田の荒起こしで歌う「田打(たうち)唄」など計6曲を披露する。ドラムやギターも用意し、来場者が自由に加わって演奏できる時間を設ける。

 イベントは「二七(にしち)の亀わちゃ」と銘打った。飯田町の商店街で古くから続く「二七の朝市」にちなみ、移住者と地元住民が「わちゃわちゃ」と交流し、亀のようにゆっくりと親交を深めたいとの願いを込めた。

 イベントの運営には、珠洲市で昨年開催された奥能登国際芸術祭2020+(プラス)(北國新聞社特別協力)の作品作家で、珠洲と東京を拠点とする今尾拓真さん(29)も携わる。新谷さんは「民謡に触れてもらい、地域のつながりを深めるきっかけにしたい」と話した。

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