ロマン派の歌曲を情緒豊かに歌う出演者=金沢市の石川県立音楽堂

二重奏を演奏するテチアナさん(左)と娘のヤナさん

華やかな演奏を披露する遊学館高吹奏楽部=金沢港クルーズターミナル

力強い演奏を披露する出演者=白山市松任学習センタープララ

 北陸三県で開幕ファンファーレが響いた「いしかわ・金沢 風と緑の楽都音楽祭2022」(北國新聞社特別協力)は29日、大型連休を利用して訪れた愛好者や地元客が華やかなロマン派音楽の魅力に触れた。金沢市の石川県立音楽堂で開かれたオープニングコンサートでは、19世紀の大作曲家たちの名曲が繰り広げられ、音楽祭の盛況を願った。

【本記 北陸三県にロマンの調べ】

 ファンファーレは金沢、富山、福井の5会場で同時に鳴り響いた。金沢港クルーズターミナルでは遊学館高吹奏楽部の演奏で開幕を告げ、海を望みながら、ショパンの「別れの曲」やマーチングバンドで「ウエスト・サイド・ストーリー」などを披露した。県立音楽堂交流ホールでは、宮下良和JR金沢駅長と加賀友禅大使が開幕宣言し、金大フィルハーモニー管弦楽団がラデツキー行進曲などで盛り上げた。

 国内4オーケストラが集結する音楽祭のオープニングコンサートは、OEK祝祭管弦楽団が出演。ウェーバーの「舞踏への誘惑」でロマンの世界へ誘った。

 ソプラノの小林沙羅さん、バリトンのコンスタンティン・インゲンパスさんが、シューベルトの歌曲などを弦楽伴奏で情緒豊かに歌った。

 ロシアの侵攻を受けるウクライナから避難しているチェロ奏者のテチアナ・ラヴロワさん(53)と娘のヤナさん(30)が祖国の作曲家フリイェールの二重奏を奏で、聴衆が平和を祈った。

  ●池辺さんを祝福

 コンサート前の式典では、旭日中綬章を受章した実行委員会長の池辺晋一郎さんを祝福した。池辺さんは今月から北國新聞朝刊でエッセー「山紫水明のなかで」を連載している。

 音楽祭は5日まで。1日の吹奏楽の祭典は金沢歌劇座で開く。金沢港クルーズターミナルでは、関連イベントとして3~5日にベイサイド吹奏楽祭(北國新聞社後援)が開かれ、3日は浜松聖星高、4日は小松明峰高、5日は金沢龍谷高が出演する。

  ●異文化融合に喝采 白山で「焱太鼓の夕べ」 

 白山市松任学習センタープララでは「焱太鼓の夕べ」が行われた。迫力の太鼓演奏と優美なフラメンコが披露され、異文化が融合したステージが来場者を魅了した。

 公演は10、20代の若者5人による和太鼓グループ「隼(はやぶさ)」によるオリジナル曲「暖(だん)」の演奏で幕を開け、はつらつとした音色が響いた。続いて女性メンバーによる焱太鼓ユニットの演奏に合わせ、フラメンコダンサー内田幸子さんらが情熱的な踊りを繰り広げた。フィナーレでは焱太鼓ユニットが「百花の乱」で全身を使った大太鼓の乱れ打ちで会場を盛り上げ、来場者から盛大な拍手が送られた。

  ●30日の公演

 ◇石川県立音楽堂コンサートホール▽午前10時半、午後3時 ピアノコンサートin金沢

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