豪華絢爛な山車が巡行する高岡御車山祭=2019年5月、高岡市木舟町

 ●地域活性、伝統継承へ 感染対策しっかり

 新型コロナウイルス感染症の影響で中止されていた大型連休中の恒例イベントや伝統の祭りが3年ぶりに各地で再開される。郷土の伝統継承という側面もあり、久しぶりの開催に地元は沸く。ただ流行「第7波」への懸念も強く、主催側は「感染対策をしっかりとしてお迎えしたい」と話す。

 富山県内では、本格的に再開される祭りがめじろ押しとなる。29、30日に「出町子供歌舞伎曳山祭(ひきやままつり)」(砺波市)、5月1日に国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産の「高岡御車山(みくるまやま)祭」(高岡市)、同5日に同文化遺産の「城端曳山祭」(南砺市)が行われる。いずれも開催は2019年以来となる。

 このほか、29日の石動曳山祭(小矢部市)が「花山車(はなやま)の展示式」で実施され、5月1、2日の福野夜高祭(南砺市)は大行燈(あんどん)の巡行、同3日の八尾曳山祭(富山市)は提灯山(ちょうちんやま)の巡行が3年ぶりに行われる予定となっている。

 七尾市中心部では5月3~5日に国重要無形民俗文化財でユネスコの無形文化遺産に登録されている「青柏祭」が行われる。日本一大きな山車「でか山」3基が3年ぶりに巡行ルートを短縮して引き回される。

 方向転換する際には、迫力ある「辻回し」も実施される。消毒の徹底など新型コロナの感染防止対策を進め、見物客が引き手として連なることは見送る。

 「皆、気合が入っている。町を挙げてもてなしたい」。関係者が意気込むのは、全国の焼き物ファンが集まる佐賀県有田町の「有田陶器市」だ。2020、21年は特設サイトによるオンライン開催となり、期間中に100万人超と言われた人出の恩恵は限定的だった。

 今年は飲食店や宿泊施設の期待も大きい。独自に感染対策のガイドラインを定め、観光客に手指消毒の徹底や歩きながらの飲食の自粛などを求める。

 苦境が続いた観光地には緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出ていない大型連休は好機。JTBによると、4月25日~5月5日の国内旅行者は1600万人に上る見通しだ。コロナ禍前と比べると少ないが、前年比で1・6倍超に当たる。

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