7月の開業に向けて準備を進める臼井さん=穴水町川島

 1月末まで穴水町地域おこし協力隊を務めた東京都小平市出身の臼井章裕さん(46)=同町志ケ浦=は7月、町なかを流れる川や穴水湾をカヤックやサップで巡るマリン事業を始める。観光客や修学旅行生らをターゲットに、波穏やかで透明度が高い能登半島内浦の魅力を伝える。臼井さんは「水上スポーツを起爆剤に誘客し、奥能登の活性化につなげたい」と意気込んでいる。

 日本レクリエーショナルカヌー協会シーシニア公認指導員の臼井さんは2019年2月、協力隊の体験プログラム支援員として穴水に着任した。

 鹿児島県の種子島や新潟県粟島浦村でシーカヤックのインストラクターや自然体験活動の指導員を務めた経験を生かし、穴水で観光客や住民ら向けにカヤックやサップの体験会を開き、水上観光の魅力を発信してきた。

 臼井さんは現在、座ってパドルをこぐカヤックを11艇、立って乗るサップを3艇所有している。7月の開業に向け、カヤックを23艇、サップを6艇にそれぞれ増やすため、新たに艇庫を建築している。

 自宅に設ける事務所を拠点に、風光明媚(めいび)な珠洲市の木ノ浦や見附島、能登町の九十九(つくも)湾などへも出張できるようにしようと、カヤックなどを車で運ぶトレーラーも購入する予定だ。

 臼井さんによると、これまで実施した体験会の参加者は家族連れや友人同士が中心で、リピーターも多い。体験ツアーを組む旅行会社から期待されているとし、修学旅行や社員旅行の需要も見込めるという。

 事業が軌道に乗れば、プロのインストラクターを雇い、雇用の創出にもつなげる。臼井さんは「穴水だけでなく、奥能登全体を盛り上げたい」と話した。

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