4万本のつまようじで作られた「竹ドーム」のアート=氷見市湖南小

竹ドームコンサートで合唱を披露する昨年度の卒業生=昨年7月、氷見市飯久保

 ●昨年度卒業生から後輩へ「地域の宝大切に」

 氷見市湖南小の昨年度の卒業生が、色を塗った「つまようじ」を計4万本使って、同市飯久保(いくぼ)の竹林「竹ドーム」を描いたパネルを学校に贈った。毎年夏に演奏会で訪れる思い出の場所で、「後輩たちにも地域の宝を大切にしてほしい」と卒業記念品として3月に制作した。パネルは学校の玄関に飾られ、児童が登下校時に眺めており、思いを受け継いだ後輩たちは「きれいに整備し続けたい」と意気込んでいる。

 竹ドームは学校近くの山中「絆(きずな)の森」にある。竹に覆われたドーム状の空間にステージや観客席が設置され、毎年夏に湖南小と十三中がコンサートを行っている。児童生徒らは長年整備にも励み、昨年度、県の「うるおい環境とやま賞 光の賞」を受けた。

 パネルは昨年度の卒業生32人が「竹ドームにちなんだ贈り物がしたい」と提案し、約3週間掛けて完成させた。

 縦約1メートル、横約1・2メートルで、児童1人当たり1250本の色付きつまようじを発泡スチロールの板に刺して竹ドームの景色に仕上げた。制作費は、昨年、児童が立ち上げた職業体験の模擬会社「KONAN BAMBOO(コナン・バンブー)」で、校区の竹を使って門松など竹細工を製作、販売した売り上げを充てた。

 卒業生の担任を務めた中谷亮教諭(31)は「児童は『十三中に進んでも竹ドームを大切にしたい』と心を込めて制作に取り組んでいた」と振り返り、6年生の堀漣介(れんすけ)君は「立派な作品で学校を大切に思う気持ちも伝わった。地域の人がずっと来たいと思う場所にしたい」と力を込めた。

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