灰をまぶしたワカメを天日干しする児童=氷見市中波の女良漁港

 氷見市女良(めら)公民館は20日、同市中波の女良漁港で、かつて特産だった「灰付(はいつけ)わかめ」づくりの体験会を開いた。地元の灘浦小児童と氷見高生がワカメに灰をまぶして天日干しする作業に励み、地元の食文化に親しんだ。

 ワカメ漁の継承に取り組む「女良ワカメ塾」のメンバーや地元の女性らが指導し、総合学習で灰付わかめを学ぶ灘浦小5年生4人と、氷見高海洋科学科3年生7人が体験。児童生徒は約50キロ分のワカメのメカブと茎を鎌で刈り取った後、稲わらの灰に入れてもみ込み、竹竿に掛けて干した。

 灰付わかめは、保存期間の長さや柔らかさ、独特の風味が好評だったが、地区では生産者の高齢化で10年ほど前から作られなくなった。数年前からワカメ塾が継承に取り組み、今回、児童生徒向けに初めて体験会を企画した。

 灰付わかめは学校に持ち帰り、2~3日干して完成させる。灘浦小の高畑快成君(10)は「灰を全体にまぶすのが難しかったけど、慣れたら面白かった。ワカメが好きなので酢の物で食べたい」と笑顔を見せた。

 川口正博塾長(70)は「伝統食としてあらためて定着してほしい」と話した。

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