防災士資格を取得し「防災ピエロ」として活動を始めたクラウンジョニーさん=金沢市内

 金沢を拠点とする大道芸人クラウンジョニーさん(本名・山本俊隆さん)は16日までに、防災士の資格を取得し、バルーンアートを披露しながら災害時の心得を説く「防災ピエロ」として活動を始めた。「子どもたちが命を守るすべを楽しく学べるショーを見せたい」と意気込んでいる。

 ジョニーさんは30年以上にわたり、大衆演劇の劇団員として働きながら、ピエロの格好でバルーンアートを披露する活動を続けている。劇団の公演に合わせ、北海道から沖縄まで全国を巡り、「ピエロは子どもの笑顔を守る仕事」を信条にしてきた。

 2007年3月、能登半島地震が発生。ジョニーさんは怖い思いをした子どもたちの心をケアしたいと、発生直後の4月に輪島市で公演を行った。以降、年に1、2回のペースで同市の朝市通りや門前町のもんぜん児童館で公演を行ってきた。

 輪島市では20年にも震度5強の地震が起き、珠洲市では昨年から群発地震が続いている。住民の不安な声に接することが増え、ジョニーさんは「笑顔だけでなく、命も守る活動ができないか」と一念発起し、今年3月に防災士の資格を取得した。

 ジョニーさんは細長い風船を使って動物や植物などを形作るバルーンアートを交えながら、地震の仕組みや避難の際の注意点、日頃の備えについて解説できるよう、芸に磨きを掛けている。

 カラフルな風船が頭を守る帽子になったり、心の支えになるマスコット人形になったりする様子を見せ、子どもたちに明るく防災の大切さを伝える考えだ。

 ジョニーさんは「恐怖をあおるのではなく、準備をしておけば大丈夫だと安心してもらいたい」と話している。

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