多くの来園者でにぎわういしかわ動物園=昨年11月、能美市内

 能美市は、県内外から少人数のグループ旅行を誘致するための新たな助成制度を設け、1日からスタートさせた。全国の旅行会社から申し込めるようにし、5人以上で市内の宿泊施設に泊まって観光地を巡れば、1人当たり千円の支援を受けられる。県内各地で観光客の入り込みが回復傾向にある中、使い勝手の良い制度をアピールし、地域経済の回復へてこ入れを図る。

 ●全国の旅行会社から申し込み可

 新型コロナの感染対策に配慮し、少人数グループでの旅行需要が高まっていることを受けた対応となる。能美市によると、10人未満の少人数のグループ旅行を対象にした、旅行会社向けの助成制度を設けるのは県内初という。

 新制度は、5人以上のグループ旅行客を対象に1人当たり千円を交付する。市内の宿泊施設に延べ10人以上が泊まり、市九谷焼美術館やいしかわ動物園、能美古墳群など観光13施設のうち2カ所を巡ることが条件となる。5人の場合は2泊する必要がある。

 市が2015年に創設した団体旅行助成制度は、合宿や学会、修学旅行のグループが対象で、利用者が直接宿泊施設に申し込む必要があった。使い勝手の良い制度とするため、新たにグループ旅行客を対象に加え、全国の旅行会社から制度の利用を申し込めるようにした。

 先月22日に再開された県民旅行割事業や、今後再開予定の国の観光支援事業「Go To トラベル」との併用もできる。

 市内の昨年の主要観光地への入り込み客数は約77万人で、一昨年より回復したものの、コロナ前の19年の約107万人に比べると、3割減となっている。

 市は北陸新幹線県内全線開業に向け地域間競争が激しくなるとみており、コロナ下での新たな観光ニーズを捉えた誘客対策を推進する。観光交流課の担当者は「新制度を活用して市内の周遊観光を促し、1人でも多くの能美ファンを増やしたい」と話した。

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