地震発生後、情報収集に追われる珠洲市の職員=4日午前10時40分、同市役所

 「まだ続くのか」「次はもっと大きいかもしれない」。4日午前、震度4、3、2と1時間に3回の揺れが立て続けに襲った珠洲市では、住民が心配そうな表情を浮かべ、消防や市の職員が情報収集に追われた。市内では3月23日に震度4を観測したばかりで、今年1月以降に起きた震度1以上の地震は37回に上る。現時点で、被害は確認されていないものの、収まる兆しのない群発地震に住民の不安が高まっている。

 午前10時26分、珠洲市で震度4を観測した直後、市役所の危機管理室には泉谷満寿裕市長や職員が集まり、被害の確認を急いだ。

 市内では、その2分後に震度3を観測した。約1時間後には震度2の揺れがあり、泉谷市長は「警戒する必要があり、住民に注意を呼び掛けたい」と口元を引き締めた。

 職員は次々と車に乗り込んで市内をパトロールし、公共施設に被害がないことを確認した。市は4日正午時点で、市民から被害の連絡を受けていない。

  ●園児の安全を確保

 飯田保育所では、地震発生当時、園児が屋内外で遊んでいた。保育士はグラウンドにいた子どもたちを中央に集合させ、安全を確保した。園内の子どもは机の下に移動した。加護清美所長は「園児にけががなくて一安心した。物が倒れるような地震でなくてよかった」と話した。

 中学校は春休み期間中で、緑丘中ではそれぞれの生徒が部活動に取り組んでいた。山岸昭彦校長によると、生徒に戸惑いは見られず、通常通り部活動を続けた。

 住民によると、今回の地震は、3月23日に観測した震度4の地震と同程度の横揺れだったという。飯田町の自営業米田卓郎さん(53)は「連続で地震が起きて怖かった。いつになったら収まるのか分からず、不安な日が続く」と表情を曇らせた。

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