片桐選手を囲んで記念撮影する(右から)父優一さん、炎鵬、間垣親方、弟の元沙晃選手=両国国技館

  ●金沢学院大附属中で「1年から全国に」

 「相撲王国石川の星」が最強小学生の称号を手に6日の金沢学院大附属中入学式に臨む。3日、金沢市泉野小を卒業したばかりの片桐恭晟(きょうせい)選手(12)が白鵬杯を制した。金沢学院大時代に全国2位の実績を持つ父優一さん(27)と二人三脚で歩んだ相撲道。元横綱白鵬も力を認める大器は「支えてくれた家族に恩返しができた」と喜び、さらなる精進を誓った。

 表彰式後、全国大会4冠の喜びをかみしめ、口にしたのは父への感謝の言葉だった。「お父さんを信じてやってきて、強くなれました」。稽古はいつも父と2人。自宅で休んでいても相撲談議に花が咲けば、稽古が始まる。摩擦で畳はぼろぼろになり、路上の電柱で突っ張りの練習「てっぽう」に熱くなった日も数え切れない。コロナ禍で対人練習ができない時期は、外を走ってトレーニングした。

 優一さんは母亜希子さん(40)の再婚相手で、片桐選手にとっては2番目の父。優一さんは金沢学院大附属高時代から炎鵬と同期で、伝統の高校相撲金沢大会(北國新聞社主催)など多くの全国大会で活躍し、金沢学院大では全国学生個人体重別115キロ級2位に入った。

 「専属コーチ」として支える優一さんは「どんなことも一生懸命やれ、ということしか教えていない」と言い、練習熱心な息子に目を細める。前夜は炎鵬や豊山ら金沢学院大附属高の仲間と食事を共にして激励を受けたという。

  ●夢は横綱

 優勝が決まると、片桐選手は3年の部3位に入った弟・元沙晃(あさひ)選手(金沢市泉野小)や父と抱き合って喜んだ。優一さんは「間垣親方も息子を覚えてくれていて、『きょうもやったね』と声をかけてくれた。こつこつやってきた成果が出た」と感無量の様子だった。

 夢は「大相撲の横綱」と語る片桐選手は「中学では1年から全国に行けるよう、チャレンジャーとして頑張りたい」と着実なステップアップを誓った。

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