8日午前1時58分ごろ、珠洲市内を震源とする地震があり、同市正院町で最大震度4を観測した。気象庁によると、震源の深さは約10キロ、地震の規模はマグニチュード(M)4・8と推定される。この地震の52分前の午前1時6分ごろにも、正院町で震度3を観測した。けが人や建物の被害は確認されていない。珠洲市内では群発地震が続いており、震度1以上は今年に入り18回目、震度4以上は昨年9月16日に観測した震度5弱以来となる。

 総務省消防庁の全国瞬時警報システム(Jアラート)は、予想最大震度5弱程度以上の緊急地震速報を出し、強い揺れに注意を呼び掛けた。

 金沢地方気象台によると、今年に入ってからの地震は珠洲の北側に震源域が集中している。奥能登の群発地震は2018年ごろが起点で、落ち着くまでは数年かかるとみている。

 地震発生直後、珠洲市役所に泉谷満寿裕市長や市職員が駆け付け、情報収集に当たった。主要道路や上下水道のインフラ、公共施設を巡回点検し、異常がないことを確認した。けが人の情報もなかった。

 県危機対策課は各部局の連絡員とともに情報収集に努めた。被害は確認されていない。

  ●志賀原発異常なし

 北陸電力の志賀原発1、2号機は現在運転を停止している。北電によると、発電設備の異常はなく、モニタリングポストの数値も変化はない。担当者は「今回の地震で外部への放射能の影響はない」と話した。

 珠洲市周辺では20年12月ごろから地震活動が活発化し、震度4は今年に入って最大。昨年は震度1以上の揺れが70回発生、うち震度4と震度5弱をそれぞれ1回観測した。

 8日午前1時58分ごろに発生した地震の各地の主な震度は次の通り。

 震度4=珠洲正院▽震度3=長岡小国、糸魚川大野、上越(新潟)舟橋(富山)珠洲三崎▽震度2=柏崎、十日町、佐渡(新潟)富山八尾(富山)七尾、小谷(長野)など▽震度1=只見(福島)日光湯元(栃木)沼田(群馬)新潟(新潟)高岡(富山)金沢、福井大手(福井)長野(長野)高山奥飛騨温泉郷(岐阜)など

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