金沢市出身の映画監督今井和久さんと脚本家中川千英子さんがタッグを組み、2024年夏に「さいはて奥能登珠洲映画祭」を開催する計画が始動した。実行委員会が今月発足、珠洲を舞台とするコメディー映画「すずシネマパラダイス」を制作する予定で、地域の魅力をスクリーンを通して全国に発信する。

 映画祭は、中川さんが手掛けた小説を原作に、「チームバチスタの栄光」「GTO」を手掛けた今井さんが23年春から夏にかけて珠洲で撮影する。

 約40年前まで市内にあった映画館「スメル館」をモデルに、東京で夢破れた若者が珠洲で元映写技師の老人とともに町おこしの映画制作を目指す物語を描く。出演者は未定だが、中川さんと今井さんは珠洲へ何度も足を運び、ロケ地の構想を膨らませている。

 今年はプレイベントとして、プロの俳優によるワークショップを計画する。24年夏、SDGs未来都市である珠洲で「持続可能な暮らしと多様性」をテーマに映画祭を開催し、オープニング作品として「すずシネマパラダイス」を上映する。その後、全国公開する。

 中川さんは「近年は金沢の実家よりも行った回数が多いほど、珠洲にハマっている。伝え切れていなかった魅力を映画を通じて知ってほしい」と語った。

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