石焼き芋を試作する職員=砺波市のJAとなみ野

 ●転作田のサツマイモ 3月から道の駅で販売

 JAとなみ野(砺波市)は3月、市内の転作田で栽培したサツマイモを使った石焼き芋の試験販売を開始する。水稲との複合経営を推進する中、定着したタマネギに続く園芸作物の候補の一つとしているサツマイモの付加価値を高め、販路拡大を図る。昨春から栽培を始めた、焼き芋に合う品種「紅はるか」を用い、道の駅砺波で売り出し、「となみ野産の石焼き芋」を新たな名物にしたい考えだ。

 JAとなみ野は昨年春、同市下中の約30アールの転作田で、「紅はるか」の苗約1万本を植え、秋に約5トンを収獲した。貯蔵庫に保管しながら市学校給食センターに納入している。

 紅はるかは実がねっとりとして甘みが強いのが特長。スイーツのように食べられると人気があることから、給食の食材以外に、焼き芋としての販路を探ることにした。

 今月中旬に、石焼き芋を作る専用の機械を導入した。1回で10キロのサツマイモを1時間以上掛けて石の上でじっくりと焼いて作る。道の駅砺波の農産物直売所で店頭販売し、買い物客が冷蔵庫で保存できるように真空パックに包装した商品も検討している。現在、職員が取引先などに配って意見を聞いており、3月からの販売開始に向けて準備を進めている。

 道の駅砺波の山田邦義店長は「砂地の畑と違って粘土質の水田で栽培するため、形は真っすぐではないが、味はいい」と話した。

 JAとなみ野は、砺波市五郎丸に、地中に排水設備を埋設して水はけを良くした畑を整備している。消費者からの需要が増えれば、この畑でもサツマイモを本格的に栽培する方針だ。

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