石川県は12日、県内で新たに新型コロナウイルス感染者2人の死亡と、432人の新規感染を確認したと発表した。新たに金沢市の桜ケ丘病院と県内の福祉施設で155、156例目のクラスター(感染者集団)の発生が確認された。
感染経路はクラスター関係が23人、濃厚接触者が102人で、残り307人については分かっていない。新たなクラスター関係では、桜ケ丘病院で入院患者と職員の計37人、福祉施設で利用者と職員の計13人が感染した。同病院の公式サイトでは、12日までに入院患者39人、職員6人の感染が発表されている。
このほか、県内150例目の福祉施設で8人、154例目の福祉施設で4人の陽性が分かり、感染者数は合計でそれぞれ16人、11人となった。
新たに感染したのは輪島、珠洲、川北、穴水、能登の各市町を除く14市町の男女。金沢市の218人が最多で、小松市43人、加賀市38人と続いた。症状別では中等症が40代~90歳以上の16人で、残りは軽症か無症状だった。
病床使用率(最大487床)は前日から0・8ポイント上がって49・7%となり、1週間ぶりに50%を切った。入院中、宿泊療養中、自宅療養中の患者はいずれも減少し、それぞれ242人、95人、3053人となった。
県内の累計死者は149人、累計感染者は1万8418人となった。県内では12日午前10時までに、新たに871件の検査結果が報告された。