雑草を食べるドリームシグナルを見守る角居さん=珠洲市蛸島町

ドリームシグナルを飼育する厩舎。レッドアルティスタもここで生活する=珠洲市三崎町小泊

  ●JRA元調教師・角居さん

 引退競走馬の支援に取り組む日本中央競馬会(JRA)の元調教師角居勝彦さん(57)=金沢市出身=が活動拠点としている、珠洲市の農園「タイニーズファーム」に3日、新たな仲間が加わる。元競走馬1頭を鹿児島県から受け入れ、馬は2頭となる。角居さんは「馬に地域貢献の役目を与え、余生を支えたい」と意気込んでいる。

 新たに受け入れる馬はレッドアルティスタ(9歳牡馬)で、JRAで37戦3勝の戦績を残した。2019年9月に現役を引退し、角居さんが理事長を務め、乗用馬への転用のトレーニングを行う団体「サラブリトレーニング・ジャパン」(岡山県)に入った。その後、引退馬のための牧場を管理する「ホーストラスト」(鹿児島県)に預けられ、余生を過ごしていた。

 しかし、鹿児島までは遠く、角居さんが定期的に様子を見に行くのは難しいため、珠洲に呼ぶことにした。3日、トラックで運ばれてくる。

 角居さんは20年7月から珠洲市三崎町小泊の農園で元競走馬のドリームシグナル(16歳牡馬)を飼育している。昨年、馬と触れ合う観光モニターツアーを実施するなど、余生を過ごす馬の役割を模索している。

 観光以外でも、馬に雑草を食べさせ、耕作放棄地を再生する計画を立て、ドリームシグナルは今冬、鉢ケ崎総合公園(蛸島町)の一画で草地の整備に一役買っている。

 最近はドリームシグナルの散歩中に笑顔で手を振ってくれる住民も増えたといい、角居さんは「住民に応援されるよう頑張りたい」と話した。

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