石川県は30日、県内で新たに359人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの感染者数としては過去5番目に多く、300人を超えたのは6日連続となる。病床使用率は前日から5・8ポイント上がり、40・7%となった。重症者も1人増えて計3人となった。

 新規感染者359人のうち、濃厚接触・接触者が126人で、64・9%に当たる233人は感染経路が分かっていない。新たなクラスター(感染者集団)の発生は確認されなかった。

 新たに感染したのは珠洲市、中能登町を除く17市町の1歳未満~90歳以上の男女。金沢市が最多の115人で、白山市が53人、野々市市が47人、加賀市が39人と続いた。症状別では調査中を除くと、全員が軽症または無症状だった。年代別では10歳未満が67人と最も多く、10代が64人、40代が59人、20代が49人だった。

 前日、34・9%だった病床使用率は40・7%(最大確保病床487床)へ上昇した。40%を超えたのは、昨年9月3日の43・9%(同435床)以来。重症病床使用率も前日より2・4ポイント上がって7・3%となった。

 感染して療養中だった患者1人が重症となった。入院中の患者は前日と比べて28人増の198人、宿泊療養中は22人減の185人、自宅療養中は405人増の2086人、入院・宿泊療養予定は109人減の953人となった。48人が退院した。県内の累計感染者数は1万2373人。

 県内では30日午前10時までに、新たに500件の検査結果が報告された。県は29日公表の感染者の年代に誤りがあったとし、正しいデータをホームページに掲載した。

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