春の甲子園出場を決め、闘志を新たにする星稜の部員=金沢市の星稜高野球部室内練習場

星稜を指揮する最後の甲子園に意欲を示す林監督

 選抜高校野球大会の出場校が決まった28日、星稜ナインは歓声を上げ、快進撃を誓った。「決勝まで戦い抜くぞ」。3月末で退任し、指揮を執る最後の大会となる林和成監督と1試合でも多く甲子園でプレーしようと佐々木優太主将をはじめ選手たちの意気込みは強く、星稜の「春一番」に大きな期待が集まる。

 室内練習場で鍋谷正二校長から待ちわびた春の甲子園出場決定の知らせを受けたナインは満面の笑みを並べた。

 鍋谷校長の祝福と激励に続いて、林監督は「一安心したと思う。新チームの頑張りが評価された。凜(りん)とした態度で毎日の練習、生活に取り組んでほしい」と声を掛けた。

 2年前の春の甲子園に航空石川とともに選ばれたが、コロナ禍で中止。夏の甲子園も取りやめになり、昨夏は石川大会の準々決勝を出場辞退した。

 無念の涙を流した多くの先輩の分と3月いっぱいでユニホームを脱ぐ林監督への恩返しもあり、選手たちの闘志はいやが上にも燃える。

 捕手の佐々木主将は「悔しさを味わった先輩たちに輝いているプレーを見せ、優勝旗を持ち帰りたい」、米国人の父を持つエースのマーガード真偉輝キアン投手も「林監督に成長した姿を見せられるよう、全国制覇を目標に全力で戦う」と頂点を見据える。

 そんなナインを林監督は頼もしそうに見つめる一方、「投手、打撃、守備の力は付いてきていると思うが、課題はいっぱい。本番までにきっちり修正していく」と表情を引き締めた。

 入試前の部活動休止期間のため、マスクを着けた制服姿の星稜球児。2月5日からの全体練習へ意欲満々で、主砲の若狭遼之助中堅手は「レベルアップして、甲子園でホームランを打ってみたい」と力を込めた。

  ●旋風巻き起こして

 谷本正憲知事は「鍛え上げた技と精神力を思う存分発揮し、春の甲子園に星稜旋風を巻き起こしてください。声高らかに響く校歌を県民の皆さんと期待しています」とコメントした。

  ●練習の成果存分に

 山野之義金沢市長は「選手の皆さんには、日頃、支えてくれる人や応援してくれる人の思いも胸に、甲子園で練習の成果を存分に発揮されることを願っております」とコメントした。

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