高校相撲金沢大会の舞台である金沢市の石川県卯辰山相撲場。県は新年度に初の大規模改修工事を行う=昨年10月来年の高校相撲で披露

  ●選手控えスペース舗装、役員席は日差し対策

 石川県は新年度、高校相撲金沢大会(北國新聞社など主催)の舞台である金沢市の県卯辰山相撲場の大規模改修を初めて行う。整備から60年を経て老朽化しており、観客席の座席をベンチ仕様に一斉更新し、選手の控えスペースの舗装、役員席の日差し対策を講じる。来年の第107回高校相撲金沢大会でお披露目する。数多くの名勝負とヒーローを生んできた「聖地」は選手、観客双方が快適に利用できる相撲場に生まれ変わる。

  ●23年の高校相撲で披露

 26日、県の2022年度当初予算案が発表され、改修工事費2億9500万円が盛り込まれた。

 県卯辰山相撲場は1961(昭和36)年に土俵が完成し、同年から高校相撲金沢大会の会場となってきた。中央部に土俵があり、すり鉢状の観客席は座席1万人、立ち見席5千人を収容できる。

 元横綱輪島(金沢高OB、第48回大会個人準優勝)、元大関出島(金市工高OB、第75回大会個人優勝)、幕内の遠藤(金沢学院大附高OB、第92回大会個人・団体優勝)や十両の炎鵬(同、第96回大会個人3位)ら名力士を多数輩出した高校相撲の聖地として名をはせる一方、大規模改修は実施されておらず、施設の老朽化が目立っていた。

 計画では、コンクリートがむき出しの座席にベンチを設置する。地面が土の選手控えスペースは舗装し、雨天時にぬかるまないようにする。役員席も庇(ひさし)を延伸して強い日差しが当たらないようにするほか、外壁や手すりを塗装する。

 卯辰山相撲場では、今年は5月22日に予定される第106回高校相撲金沢大会をはじめ、例年7月まで大規模な大会が開催されるため、今年8月以降に改修に着手する。

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