会見でステージ2への移行について説明する新田知事=県庁

 富山県は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、25日午前0時から県独自の警戒レベルを最も低い「ステージ1」から「ステージ2」に引き上げる。家族以外のグループで会食する場合は同一テーブル4人以下で短時間にするよう求めるほか、混雑した場所への外出自粛などを要請する。新田八朗知事は23日の会見で「オミクロン株によるかつてない感染拡大が目前に迫っている」と述べ、感染防止対策の徹底を呼び掛けた。

  ●対策徹底呼び掛け

 新田知事が23日、県庁で馬瀬大助県医師会長ら有識者と懇談し、その後の対策本部会議で警戒レベル引き上げを決めた。ステージ2への移行は昨年9月27日~10月3日以来となる。

 知事は会見で、ステージ移行を判断する指標のうち入院者数や重症病床稼働率は引き上げの基準に達していないものの、感染者が今後も急増すれば、福祉や交通など社会機能の維持への影響や重症者の増加による医療逼迫(ひっぱく)が懸念されると指摘。「数字にとらわれることなく、早めに引き上げを決めた」と説明した。

 ステージ2では飲食に関し、4人以下などのほか、感染対策が徹底された第三者認証店を利用するよう要請。5人以上での会食は新型コロナ対策の「ワクチン・検査パッケージ制度」の登録店で、全員の陰性の検査結果を提示した場合のみ認めるとした。

 都道府県の移動については、「まん延防止等重点措置」対象地域との不要不急の往来自粛を要請し、感染拡大地域への往来も検査で陰性を確認した人を除いて自粛を求める。

 事業者に対しては、休憩室や社員寮を含め職場での感染防止の徹底、リモート会議などを呼び掛ける。感染の急拡大により、感染や濃厚接触による欠勤者の増加が想定されるため、業務の優先順位付けやテレワークの推進など事業継続計画(BCP)の再点検も求める。

  ●第5波の2倍超ペース 家庭、学校多く

 県内では「第5波」初期の昨年7月と比べ2倍以上のペースで感染が拡大。感染者の約6割は20代以下で、全体の約7割がワクチンを2回接種済みだった。

 感染経路の疑いは家庭内が26・8%と最も多く、学校関係が10%、知人宅などでの飲食や交流が9・2%、県外との往来が8・8%、夜間の飲食店利用は5・7%だった。県は年末年始の帰省や親類、知人との飲食を伴う交流などをきっかけに感染が拡大したとみている。

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