●まん延防止「国と適用協議」

 石川県の谷本正憲知事は21日、県庁で会見し、県内で過去最多となる229人の新型コロナ感染が確認され、感染状況の判断をレベル1からレベル2(感染拡大注意報)に引き上げたと発表した。大半が軽症か無症状のため、国のまん延防止等重点措置の適用は「直ちに要請する状況ではない」と見送った。ただ、感染者が急増しており、今後の要請を視野に国と協議するとした。

【関連記事 感染者半数が金沢】

  ●3日連続最多

 最多更新は3日連続で、200人を超えるのは初めて。感染者の累計は9231人となった。北陸三県では富山県72人、福井県98人の陽性が判明し、いずれも重症者はいなかった。

 レベル2への判断引き上げでは特段の行動制限などは設けず、注意喚起を徹底する。観光宿泊業者への支援策「県民旅行割」と「Go To イート」食事券販売も継続する。

 谷本知事は判断を引き上げた理由について、10%台を維持していた病床使用率が21日にレベル2相当となる25・7%に急上昇したと指摘。「大変衝撃を受けている。スピード感を持って対応する必要がある」と説明した。

 谷本知事は「このまま推移すれば病床使用率が30%を超えるのは時間の問題だ」と警戒感を示した。重点措置の適用は「感染状況を慎重に見極めて判断する」と述べた。実際に運用する病床数を現在の306床から408床に増やす方針も明らかにした。

 これまで感染状況の判断は対策本部会議で決定していたが、今回は「手続きする時間がなかった」ことから、後日、同会議に諮る。

  ●軽症・無症状84%

 21日に確認された229人のうち、クラスター(感染者集団)関係では金沢市大徳小など3件で計42人の陽性が確認された。能美市立粟生保育園では園児34人が感染し、累計は61人。

 症状別では、軽症・無症状が全体の84・2%となる193人で、中等症が2人だった。34人は調査中とした。年代別では30代以下が160人と69・9%を占めた。

 入院・療養の調整待ちは450人で、自宅療養者は359人。県内で治療・療養中の患者は初めて千人を超え1073人となった。

無断転載・複製を禁じます