●知事、まん延防止要請せず 北陸三県、重症者ゼロ

 石川県は19日、県内の176人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。一日当たりの感染者数は昨年7月28日の119人を上回り過去最多となった。感染者は軽症か無症状で、重症者は昨年10月30日以来82日間ゼロが続く。谷本正憲知事はワクチンの3回目接種を促すため、県庁に接種センターを開設すると表明。まん延防止等重点措置については「病床は逼迫(ひっぱく)しておらず、現時点で政府に要請することは考えていない」と述べた。

 19日は富山県で41人、福井県で79人の陽性が判明した。北陸三県で重症者はいない。

 谷本知事は県庁で会見し、今月1~18日の感染者の7割が30代以下で、いずれも軽症、無症状と指摘。その上で「多くが宿泊療養施設や自宅で待機しており、医療提供体制は確保されている」と強調した。一方、増加する宿泊療養者の健康観察に対応するため医師会や看護協会と連携し、体制強化を図るとした。

 19日発表の感染者のうち、経路不明者は109人で最多となった。ただ、谷本知事は「市中感染という状況は認めなければならないが、感染者数が多いため全員を調べ切れておらず、経路不明者に数えている」と述べ、調査の徹底を指示した。

 県庁19階展望ロビーに設ける接種センターの開設時期や規模は未定で、接種券を持つ全19市町の住民が対象となる。県民旅行割事業や飲食店支援事業「Go To イート」の食事券販売は継続するとした。

  ●新たにクラスター

 19日は金沢市の八田保育所でクラスター(感染者集団)が判明し、園児12人が陽性となった。県内のクラスターは121例目となった。既に公表されているクラスター6件で、計37人の感染が新たに分かった。

 県指標では、1週間の新規感染者数が650人、感染経路不明者が380人でいずれもレベル3相当に上がった。一方、病床使用率は17・2%でレベル1相当を維持している。

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