米大リーグのドジャースとマイナー契約を結び、ユニホーム姿を披露する茨城アストロプラネッツの松田投手=17日午後、水戸市

県大会で投球する金沢高時代の松田投手=2016年7月、金沢市民野球場

  ●野々市・富陽小勤務

 金沢高野球部OBでBCリーグ・茨城アストロプラネッツの松田康甫(こうすけ)投手(23)=白山市石立町=が大リーグ・ドジャースとマイナー契約を結んだ。入団1年目の昨季、わずか3試合の登板ながら球速155キロを記録してスカウトの目にとまった。社会科の教員免許を持ち、シーズンオフの現在は野々市市富陽小に非常勤講師として勤務中。夢舞台への切符をつかんだ193センチの大器は「世界一の選手になりたい」と意気込んだ。

  ●BC茨城からマイナー契約

 「無名の右腕」が憧れ続けた大リーグ挑戦の扉を開けた。松陽小2年で松陽少年野球クラブに入り、笠間中を経て金沢高に進んだ。3年時の夏の石川大会はエースの座をつかんだものの、ベスト8止まり。拓大でも、右肩の手術などで公式戦登板は1試合のみだった。

 プロ野球選手の夢を諦めきれず、大学4年で独立リーグの複数球団のテストに参加。2020年9月、母校・笠間中での教育実習期間に茨城球団から合格通知を受けた。テスト時に130キロ台だった球速は一気に150キロを突破。昨年はけがで3試合の登板にとどまったが、4月の巨人3軍戦で1回を3者連続三振で仕留めた。

 この投球がきっかけで潜在能力を評価され、獲得オファーを受けた。マイナー契約とはいえ、名門ドジャースからの打診に当初は「何を言ってるのかな」と信じられない思いだったという。

  ●元ミリスタ選手の兄「弟の力信じてた」

 家族も米国での挑戦に喜びいっぱいだ。兄の駿甫(しゅんすけ)さん(31)は金沢高で甲子園に出場、石川ミリオンスターズの内野手として活躍し、現在は白山市北星中の教員。弟の吉報に「力はあるので、続けていれば、いつかチャンスが巡ってくると思っていた」とし、「これからが勝負」とエールを送った。

 ドジャースは1883年創設、ワールドシリーズ7度制覇の名門で、昨季大リーグMVPに輝いた大谷翔平選手(27)が在籍するエンゼルスと同じロサンゼルスに拠点を置く。

 17日に水戸市内で会見した松田投手は「まずはメジャーの選手になることが目標。成長した姿を見せたい」と決意新たに晴れやかな笑顔を見せた。

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