●「喉や鼻で炎症、肺到達は減」

 厚生労働省は、オミクロン株の疑い例が全国の陽性者の8割超を占めたと試算している。県内では5日に1人、6日に2人、7日に10人、11日に7人の計20人が確認された。県はほかの感染者のゲノム解析を進めており、同株の陽性者はさらに増える見込みだ。

 1~15日の感染者321人のうち、肺炎症状などが伴う中等症は約2・1%の7人。このうち5人はデルタ株で、残りの2人は遺伝子分析を進めている。

 県新型コロナ対策本部会議アドバイザーの市村宏金大特任教授によると、海外の動物実験では、新変異株は喉や鼻などの上気道の炎症を引き起こしやすく、デルタ株のようにウイルスが肺に達して重症化するケースが減ったことが明らかとなっている。

 県内では対象人口の約85%がワクチンを2回接種していることから、市村氏は「ワクチンの効果もあるだろうが、オミクロン株はデルタ株より症状は軽いとみられ、過度に不安視することはない」と指摘する。

 ただ、基礎疾患を持つ高齢者などは症状が悪化する可能性があり、後遺症など解明されていないことも多い。市村氏は「感染対策はこれまでと変わらない。パニックにならず、適切に恐れることが大切だ」と述べた。

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