塩を使って渦潮のアートを制作する山本さん=里見町

 金沢在住の美術家・山本基さん(55)が、里見町に移転オープンするギャラリー「ガレリアポンテ」で、塩を使ったインスタレーション作品の制作に打ち込んでいる。15日まで制作を公開し、16日から開催のオープン展「STRAIT―海をわたる」(北國新聞社後援)で完成した作品を披露する。最終日の30日には来場者と共に作品を壊し、塩を海に還す。

 山本さんは金沢美大出身。早世した妻や妹の思い出を忘れないため、塩で模様を描き出す大型作品を奥能登国際芸術祭(北國新聞社特別協力)などで発表してきた。

 今回は野町1丁目から里見町に移転開業するギャラリーの名「ポンテ(橋)」にちなみ、床全面をキャンバスに、海峡に架かる橋から見下ろした潮の流れのイメージを描く。

 山本さんは「渦は再生のシンボルともされる。渦を見下ろし、そこにあるはずの橋に思いをはせる空間にしたい」と語る。

 ガレリアポンテ代表の本山陽子さんは「ギャラリーは美術と人の懸け橋となる場所。新しい発見をする始まりの場なればいい」と期待した。

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