松村が導入したモバイルオフィス=野々市市内

 車両をオフィスに改装して利用する「モバイルオフィス」が金沢周辺で少しずつ広がりを見せている。感染対策で、移動型の勤務に関心が高まっているためとみられ、改装を手掛ける事業者に問い合わせが増え始めた。コロナ禍で使用頻度が減った車両を有効活用するケースもある。

 金沢、野々市両市で居酒屋2店舗を経営する松村(金沢市)は、送迎用としていたワンボックスカーを事務所兼休憩所として改装した。コロナ禍で送迎の利用が激減したためで、電源を備えた机やテレビ、ソファベッド、冷蔵庫などを置いている。

  ●催事の利用も検討

 今後、店ごとにしていた売り上げの集計をモバイルオフィス1カ所で行い、業務の効率化につなげる。サイドテントを張れるようにしてあり、催事などでの利用も検討する。

 モバイルオフィスとしての改装を10年ほど前から手掛けているキャンピングカー製造のゼック(野々市市)によると、昨年春ごろから問い合わせが増えた。短期間で作業する場所が変わる建築事務所のほか、保険会社などからも注文があったという。永井祐城社長は「いろんな活用法を提案したい」と話した。

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