門前高。輪島市はふるさと納税の寄付者が指定する使い道に、同校への支援に関する項目を追加した=同市内

  ●縁なくても寄付

 輪島市がふるさと納税の使い道として掲げた「門前高を応援」への寄付として、昨年12月末までの約3カ月で780万円が寄せられたことが、12日までに分かった。学習センターの設置など、市が進める高校魅力化の事業費などに生かされる。本紙報道による効果もあったとみられ、卒業生や市出身者以外にも「門前高頑張れ」と支援の輪が広がっている。

 市はこれまで、ふるさと納税による寄付金の使い道として、地域福祉の充実、自然環境の保全事業、伝統工芸、地域文化の保存継承などを挙げていた。「母校を応援したい」という門前高OB・OGらの声があり、その善意の受け皿として昨年10月6日に「門前高を応援」の項目が加えられた。

 昨年11月には、本紙のリレー連載「県内最少の門前高」で、同校の学校生活や、歴史的な背景、地域とのつながりを紹介した。多くの寄付が集まった理由を市の担当者は「連載で門前高の現状が詳しく掲載されたことで、関心が高まったこともあるのではないか」(漆器商工課)と話す。

  ●年末時点で180件

 市によると、昨年12月末時点の「門前高を応援」への寄付件数は約180件で、卒業生以外にも多数の寄付が寄せられていた。

 同校では今年度の1年生が定員80人に対し12人にとどまり、全校生徒は51人と県内の全日制高校で最も少ない。市は存続に向け魅力化事業を進めており、これまでに学習センターの開設や、星稜高野球部元監督の山下智茂氏がアドバイザーに就く野球部の生徒寮整備などを決めた。

 寄付金は魅力化事業や、卒業生、地元関係者でつくる「応援する会」への支援などに活用する。ふるさと納税による門前高への支援は新年度も継続する予定で、市の担当者は「門前高に寄せる熱い思いを有効に活用したい」としている。

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