楽曲の制作プロジェクトで意見を交わすメンバー。歌手の布上さん(左から2人目)とミュージシャンの立塚さん(同3人目)がタッグを組む=富山市総曲輪3丁目

 ●歌詞募集3月完成

 県内を中心に活動する女性ボーカルグループと、男性音楽家がタッグを組み、富山市中心部を舞台にした楽曲制作プロジェクトに乗りだした。「多くの人が富山に恋してほしい」と「富ラブ」をテーマに、歌詞の募集など市民を巻き込みながらオリジナルソングを作る。コロナ禍で打撃を受けた店舗へのエールも込める計画で、3月の完成後は街中のBGMなど多方面での活用に期待を込める。

 プロジェクトは2022年に結成20年を迎える女性3人組ボーカルグループ「grava(グラーヴァ)」と、「タテヅカ2000」の名でDJや楽曲制作、バンド演奏など多彩な活動を展開する入善町出身の立塚悟司さん(48)=立山町=が企画。富山市総曲輪3丁目の全天候型広場「ウエストプラザ」の関係者も加わっている。

 グラーヴァのリーダーを務める布上智子さん(47)=富山市=はこれまで歌手のソロ活動に軸足を置き、主に県外のステージに立ってきた。立塚さんも活動の中心は自身の会社がある東京だった。新型コロナウイルスの影響でイベント中止が相次ぐ中、布上さんは地元での活動が自然と増え、立塚さんは妻の出身地である立山町を拠点に楽曲制作に励んできた。

 布上さんと立塚さんの出会いは10月。11月に大手モールの音楽イベントで共演することになり、当日に向けた話し合いを重ねた。2人はコロナで客足が遠のいた街中に寂しさを感じており、「まちを盛り上げる歌を一緒に作ろう」と意気投合。ウエストプラザ横の飲食店や市の関係者とともにアイデアを練ってきた。

 新たな楽曲の制作には地元で活動するギタリストやベーシストらに加え、多くの市民にも参加してもらう考え。歌詞に使うフレーズは12月28日からSNS(会員制交流サイト)で募集を始めた。イメージをより膨らませるため、スタジオをウエストプラザ横の飲食店内に仮設し、曲には走る路面電車やにぎやかな声などまちなかの音も生かす。覚えやすい振り付けも取り入れる予定だ。

 プロジェクトは「みんなが主役」をキーワードに進める。布上さんは「参加者には必ず何かを表現してもらい、誰からも愛される曲にしたい」と意気込み、立塚さんは「曲の完成はゴールでなくスタート。人と人がつながるよう活用してもらいたい」と話した。

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