縁起物の準備を整える舞女=21日、白山市の白山比咩神社

 新型コロナウイルス禍の中で迎える2度目の年末、各地の寺社で初詣の準備が進んでいる。昨年に比べると感染状況が落ち着いているものの、石川県内では初詣客の密集を避けるため、昨季に続いて分散参拝を求める所が多い。県外では参拝時間の制限を緩和して例年通りに終夜に戻そうとする動きもみられるが、新変異株「オミクロン株」への懸念もあり、引き続き分散参拝やオンラインの活用が広がる。

 例年、三が日に約20万人が訪れる白山市の白山比咩神社では「向春詣(こうしゅんもうで)」と称し、22日から新年の祈祷の受付や縁起物の一部頒布を始め、年内の参拝を推奨している。31日の午後2時半まで縁起物の頒布を受け付ける。

  ●飲食関係の露店中止

 金沢市の尾山神社は、拝殿内で一度におはらいを受ける参拝者を10組までとし、境内の露店は飲食関係の出店を中止する。干支のお守りや破魔矢は25日から社務所に並べる。

  ●混雑防止へ一方通行

 気多大社(羽咋市)は、初詣の参拝客分散を図るため、特別祈願を元日から2月28日まで受け付ける。大みそかから元日に参拝が集中しないように、新たに行うイルミネーション「五色の光祭」を1月3日夜まで実施するほか、初詣期間中は境内に一方通行の順路を設け、混雑を防ぐ。

 県外では感染対策を徹底した上で、制限を緩める所もある。昨年の大みそかから今年の元旦にかけて夜間の開門を自粛した東京・明治神宮。今回は開門し、夜通し可能な終夜参拝を再開する予定。千葉県成田市の成田山新勝寺は、今年の初詣で呼び掛けた「分散参拝」を来年は求めない方針で、混雑状況のライブ配信や入場規制などの対策を続ける。

 インターネットの活用も進化している。昨年開設した「オンライン授与所」で新たに縁起物の熊手の予約を始めた東京・神田明神など、各地の寺社がホームページでお守りやお札の申し込みを受け付けている。

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