石川、富山、福井県は15日から、各県民に限定した旅行割引事業の対象を北陸三県全域に拡大する。新型コロナの感染状況が落ち着きを見せる中、3県が連携して観光客を呼び込む環境を整え、コロナ禍で大きな痛手を負った観光関連産業を回復させる呼び水とする。

 石川県の「県民旅行割」を富山、福井両県民が利用する場合、宿泊旅行代金を最大5千円割り引き、最大2千円分の観光クーポン券を発行する。申込先は石川県内の対象宿泊施設や旅行会社となる。日帰り旅行には適用されない。利用は来年1月末まで。

 県民旅行割は7月に開始し、11月末時点で約40万人の利用や予約があった。来年1月分の旅行の予約受付も今月15日から開始する。

 富山県の旅行割引事業では、1枚2千円分のプレミアム宿泊券を1千円で販売し、1人1泊5枚まで利用することができる。旅行中に使用できる「富山おみやげクーポン券」は宿泊券を2枚利用するごとに1枚(千円)配布する。

 福井県の「ふくいdeお得キャンペーン」では、県内宿泊料金を最大5千円割り引く。県内の土産物店やタクシーで利用できる限定クーポン券は最大3千円分発行する。

 他県の旅行割引事業を利用する際は、ワクチン接種歴やPCR検査の陰性結果などを提示する必要がある。石川県は来年1月から県民にも提示を求める。

 富山県は15日、長野、新潟の県民も旅行割引事業に追加することを予定しており、岐阜県民も加える方向で開始日を調整している。福井県の事業は京都、岐阜、滋賀の3府県民も対象となる。

 石川県の谷本正憲知事は9日、県民旅行割の対象に富山、福井両県民が加わることについて「各旅館の売り上げにつながり、石川にとってはメリットが大きい」と述べた。金沢市内で記者団の質問に答えた。

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