鵜様が入ったかごに手を合わせる関係者=9日午後0時半、七尾市鵜浦町

 国重要無形民俗文化財「鵜祭(うまつり)」で奉納されるウミウの「鵜様(うさま)」が9日、3年ぶりに七尾市鵜浦(うのうら)町で捕獲された。羽咋市の気多大社で神事が営まれるのは16日で、関係者が2018年以来の「主役」の登場に胸をなで下ろした。

 鵜捕(うとり)主任の小西寛之さん(59)=同町=と長男達矢さん(34)が午前10時半ごろ、同町の通称「鵜捕崖(うとりがけ)」で捕まえた。体長は約60センチで、18年の鵜様より10センチ大きかった。

 一子相伝の技を受け継ぐ小西さんは8日朝から達矢さんとともに捕獲を開始。2年連続で捕れなかったため、気多大社側は今年、捕獲期限を昨年より1日遅い15日に設定していたが、開始から2日目での吉報となった。小西さんは「今年は何としても捕まえたかった。プレッシャーが大きかった」と表情を緩ませた。

 12日朝から気多大社に鵜様を届ける「鵜様道中」が始まる。鵜様が入ったかごを3人の鵜捕部(うとりべ)が担ぎ、3日間かけて約50キロを歩く。16日未明に鵜様の動きで翌年の吉凶を占う神事が執り行われる。

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