昼休みに昼寝をする生徒=小松高

 小松高で昼寝の効果を調べる研究が進められている。学校医などが1年生320人を対象に小型の枕を配り、昼休みに自席で15分ほどの睡眠を推奨し、日中の眠気が改善されたかを検証する。正しい睡眠について伝える「睡眠教育」も進める。文部科学省の調査では高校生の3割が睡眠不足と感じており、勉強や運動の効率アップにつなげる。

  7月開始、15分推奨

 研究に参加し、週に2回昼寝をしている1年2組の林恭太郎さん(15)は「昼寝を始めてから、午後の授業が眠くならず集中して取り組めている」と効果を実感している様子。

 研究は小松市医師会長で同校の学校医の村井裕医師(51)と、公立小松大保健医療学部の中島素子教授(68)が7月から始めた。生徒に午後0時25分~1時5分の昼休みの間に任意で約15分間の睡眠を取ることを勧めている。

 1年生全員に小型の「お昼寝枕」を提供。クッション状でペンケースの機能が付いており、縦11・5センチ、横20センチ、高さ5・5センチで、4種類の中から好みの硬さを選べる。

 研究の開始当初は昼寝をする生徒は少なかったが、今では昼休みになると、昼食を終えた生徒が枕に顔をうずめる光景が教室のあちこちで見られるようになった。

 村井医師らは7月、全ての生徒を対象に「目覚めた直後に強い眠気や疲労感が残っている」「昼時だけでなく、午前中や夕方に眠気を感じる」といった睡眠状況や、「夜寝る直前まで電子機器を使うか」などIT機器の使用状況のほか、心や体の不調を調べる24項目からなるアンケートを実施した。

  1年後の変化確認

 来年7月にも同様のアンケートを行い、どんな変化があったかを確認する。論文にまとめ、日本公衆衛生学会や日本学校保健学会で発表する。

 睡眠が運動や学習面に与える影響は大きく、同校で毎年、睡眠の大切さを伝える講話を開いている村井医師に、中島教授が今回の研究を提案した。垣地正樹校長(59)は「検証結果が良ければ次年度以降も取り入れたい」と話した。

 ★睡眠教育 正しい睡眠習慣が学力や体力、健康に影響を及ぼすとの考えから、睡眠の仕組みや快眠法などの知識を伝える教育。学校や企業での実施が徐々に進み、全国では「みんいく」として取り組む自治体も出ている。

無断転載・複製を禁じます