北川さんが制作した2頭のトラ=いしかわ動物園

 いしかわ動物園(能美市)の獣医師北川和也さん(49)=金沢市=は2日までに来年の干支(えと)「寅(とら)」にちなんだ等身大のトラの飾り物を制作した。これまでにも希少動物のジオラマを作っており、今回は園のホワイトタイガーをモチーフに過去最大の作品に仕上げた。足の肉球など細部までこだわり、特徴を忠実に再現した労作で15日から園内に展示し、観察に役立ててもらう。

 「笑福 まねっこ 招き寅(とら)」と題した飾りは、ホワイトタイガーと子どものアムールトラの2体。発泡スチロールや粉粘土を材料に、アクリル絵の具で色を付けた。ホワイトタイガーは園の人気者、雄の「クラウン」がモデルで、招き猫のポーズをしている。高さ101センチの座った姿勢は等身大だ。

 子どものトラはアムールトラの雄「ミタケ」と雌「月」の間に生まれた赤ちゃんとの想定。大きさはクラウンの半分くらいとなっている。

 今年3月にはレッサーパンダが子育てする様子のジオラマを披露したところ、3カ月後、実際に赤ちゃんが生まれたこともあり、今回も赤ちゃんが生まれるよう願いを込めた。

 北川さんによると、クラウンは左前足を上げ、子どものトラは右前足を上げている。それぞれ「人を招く」「金運を招く」格好で来園者に幸運をもたらす。 

  ●興味を持つきっかけに

 トラの指は前足が5本、後ろは4本で肉球はそれぞれ7つある。手根球(しゅこんきゅう)と呼ばれる肉球は地面と接する場所ではなく、人間でいう手首辺りに付いている。作品はそういった細部までしっかり再現されており、猛獣に接する獣医師ならではの視点が光る。北川さんは「実物と良く見比べて、動物に興味を持つきっかけになればうれしい」と話した。

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