70代男性を助けた(右から)寺西さん、寺田さん、猪谷さん=1日午前9時20分、かほく市宇ノ気中

  寺西、寺田、猪谷さんに感謝状 津幡署

 かほく市宇ノ気中2年の寺西瑚雪(こゆき)さん(13)、同3年の寺田駿太さん(15)と猪谷悠太さん(15)は1日までに、同校に近い川沿いの草むらで転倒した内灘町の70代男性を救助した。3人は同日、津幡署から感謝状を受け取った。男性に声を掛け、男性の手を引いたり、おぶったりして保護した3人は「人助けは心に残る」「困っている人がいたらまた助けてあげたい」と笑顔で話した。

 下校途中だった寺西さんは10月18日午後5時ごろ、草むらを歩き、何度か転倒する男性を見つけた。寺西さんは「大丈夫ですか」と声を掛け、手を引いて男性を起こした。男性が「スーパーへ行きたい」と話したため、しばらく一緒に歩くことにした。

 そこに自転車で通りかかった寺田さんが寺西さんから話を聞き、男性をおんぶして歩いた。3人を見掛けた猪谷さんも手助けした。しばらくして通りがかりの女性が4人に声を掛け、津幡署に通報し、駆け付けた署員に男性を引き渡した。

 津幡署によると、男性は命に別条はなかったが、当日は肌寒い日だったため、中学生3人が助けていなかったら、男性は危険な状態になった可能性があったという。

 1日、同校校長室で行われた感謝状贈呈式で、3人は北村正英津幡署長から感謝状を受け取った。

 寺西さんは署員から男性の家族も感謝していたと聞き、「自分のやったことがよかったと分かってうれしい」と語った。寺田さんは「今回は感謝状という形で残ったが、人助けは形に残らなくても心に残ることが分かった」と話し、猪谷さんは「最初は迷惑なんじゃないかと思った」と当時を振り返った。

 北村署長は「困っている人に対して慈しみの心を持つ3人に感動した」とたたえた。井上勝文校長は「最近は人助けを積極的にする生徒が増えており、善行のサイクルが続いている。今回の感謝状はその中の一つであり、校内放送や掲示物で生徒の善い行いを広めたい」と話した。

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