一部が門前高野球部の生徒寮となる市営住宅=輪島市門前町

 輪島市内の公立高の魅力化に取り組む市は、門前高野球部の寮を整備する方針を固めた。来年3月から星稜高野球部元監督の山下智茂氏(76)がアドバイザーに就任することに伴い、市外から進学希望者が見込まれるため、学校近くの市営住宅の一部を改装する。来年度は最大9人の受け入れを予定する。7日開会の市議会12月議会に提出する補正予算案に事業費約1400万円を盛り込む。

  ●「応援する会」が運営

 同市門前町の「市営さくら住宅」の5室を寮に改装する。部屋はいずれも3LDKで、3人部屋としてエアコンやベッド、学習机を備える。食堂などの共用スペースも設ける。家賃は光熱費込みで月額4万5千円とし、朝夕は食事を提供する。

 市は市営住宅を改修後、同校の卒業生や地元関係者でつくる「応援する会」に無償で貸し付ける。事業費のうち半分程度を補助金として交付し、室内の備品の整備や寮の管理、運営は同会が担う方向で調整を進めている。

 市営住宅は門前高から約700メートル離れた場所にあり、野球部が練習拠点としている市営の門前野球場や、多目的体育館にも近い。

 野球部では来年3月から、山下氏が週に3、4日指導に当たるが、部員の確保が課題になっている。現在の部員数は2年生7人、1年生2人の計9人で、来春に7人の新入生を確保しないと来夏以降、単独での大会出場はできなくなる。

 11月20日に行われた体験入部には中学3年生23人が集まり、このうち市外から9人が参加した。市は寮を設けることで、生徒が春夏通算25度の甲子園を経験した名将の下で野球に打ち込める環境を整える。

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